丹羽 剛
ニューヨーク在住の経験豊富なジャズ・サックス奏者&作曲家
丹羽剛は30年以上のキャリアを誇るジャズ・サックス奏者である。クリアで独特な音色と非凡な即興的手法で独自の音楽性を際立たせている。少年時代にトランペット、トロンボーンを経て、15歳でアルトサックスに出逢ってからはサックス一筋に音楽の道を歩んでいる。
23歳でニューヨークに渡り、New Schoolでジャズを学びつつ、Knitting Factoryなどのシーンで演奏キャリアを築いた。ジョージ・ガゾーンに師事し、ソプラノサックスで独特のサウンドを磨き上げた。イタリアの歌手アマリア・グレとのアルバム制作や、半年弱に及ぶイタリア全国ツアーなど、著名なアーティストとのコラボも印象的だ。
2011年にアーティストビザを手に入れ再びニューヨークに戻り、Niwa TrioやNoshir Mody Groupで精力的にライブ活動を行うほか、グラミー賞受賞者たちとのオリジナル楽曲の録音にも挑戦している。2019年からの「3度目のNY」では、オリジナルに加えてスタンダードのレパートリーも大幅に強化して、ジャズの街にふさわしい伝統的かつ高い創造性を兼ね備えた演奏で注目を浴びている。
バスクラリネット、フルート、ソプラノサックス、テナーサックスといった多彩な楽器を使いこなす彼の“ダブリング”は、音楽の多言語的な一面を象徴しているだけでなく、文化に対する真摯な姿勢と音楽的な成長への深い探求心を感じさせる。
録音